優美さと堅牢性が融合したチューダー初のムーンフェイズ
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2025年11月15日

優美さと堅牢性が融合したチューダー初のムーンフェイズ

 

TUDOR|チューダー 1926 ルナ

 
チューダーから、ブランド史上初となるムーンフェイズ表示機能を搭載した新作「チューダー 1926 ルナ」が登場した。ムーンフェイズならではの美しい仕掛けと、メゾンの時計作りの信念が結実した、チューダーの新たな魅力を発信する意欲作だ。
 

Text by WASEDA Kosaku

100mの防水性能を備えたムーンフェイズ

 
月は古来より人類にとって特別な存在だった。日本においても「中秋の名月」は家族や大切な人とともにその美を愛でる風習として受け継がれてきた。チューダーは、この象徴的な季節にふさわしい新作として、繊細で洗練された1926コレクションに初のムーンフェイズモデルを追加した。
 
1926というコレクション名は、ロレックスの創立者ハンス・ウイルスドルフの名義で「チューダー(The TUDOR)」が初めて登録された年に由来している。このコレクションはチューダーの理念を体現し、美と価値を兼ね備えたチューダーらしさを具現するラインとして位置づけられている。
 
新作の1926 ルナは、39mmのステンレススチール製ケースに、ブルー、ブラック、シャンパンカラーという3種類のダイヤルバリエーションを展開。各ダイヤルの6時位置には、面取りによって磨き上げられた縁に囲まれたムーンフェイズインジケーターが配置され、それぞれが独自の表情を見せている。
 
 
特に注目したいはシャンパンカラーモデル。このモデルでは「ファントムムーンライトゴールド」と呼ばれるディスクが採用されており、漆黒の切り抜きの背後に隠れた月を表現している。月の満ち欠けに合わせてディスクが徐々に姿を消していく様は、ムーンフェイスならではの幻想的な世界観を演出する。
 
24時間を秒単位で刻む一方で、周期の全く異なる月のサイクルも同時に示してくれる。時刻を告げるだけでなく、天体のリズムを腕元で感じられるのだ。
 
 
美しいルックスが魅力の本作だが、チューダーらしい堅牢性も備わっている。ケースは、強靭なステンレススチールである316Lスチール製で、スクリュー式リューズとケースバックにより水深100mまでの防水性も確保されている。
 
ダイヤルは、チューダーの細部に至るまでのこだわりを表すポイントのひとつ。ヴィンテージ感を醸すドーム型ダイヤルのフォルムは、ブランドの原点を想起させる繊細なデザインだ。ファセット加工を施したアロー型のアワーマーカーの間に、偶数のアラビア数字が配されている。
 
 
搭載されるムーブメントは、クロノメーター品質のスイス製機械式自動巻きキャリバーT607-9で、計時性能はもちろん、仕上げに至るまで美しく作り込まれている。
 
メタルブレスレットは創業当初からチューダーのデザインにおいて重要な位置を占めてきた。1926コレクションには、心地よい装着感と洗練、そして品質を追求して設計されたブレスレットが備わる。
 
7列のサイズの異なるリンクで構成されたブレスレットは、手首のカーブに沿うようにしなやかにフィットする設計。外側のリンクはサテン仕上げ、中央のリンクはポリッシュ仕上げと、変化を持たせた加工により優雅な印象をもたらしている。堅牢性だけでなく柔軟性も兼ね備えたブレスレットだ。
 
空に浮かぶ月のように繊細な美しさを纏いながらも、その本質は揺るぎない堅牢性にある。1926 ルナは、エレガンスとタフネスという相反する要素を高い次元で融合させた、チューダーらしい一本だ。
 
チューダー 1926 ルナ

ケース素材|316Lスチール、ポリッシュ仕上げ

ケース径|39 mm

ムーブメント|自動巻き TUDOR T607-9

ベゼル|スチール製スムースベゼル、ポリッシュ仕上げ

リューズ|スチール製スクリュー式リューズにチューダーロゴのレリーフ

ダイアル|サンブラッシュドサテン仕上げのブラック、ブルー、またはシャンパンカラーダイアル、アプライド アワーマーカー、ムーンフェイズインジケーター

 

問い合わせ先

日本ロレックス / チューダー
Tel.0120-929-570

https://www.tudorwatch.com/ja

 
 
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