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2020年7月16日
日産、新型クロスオーバーEV「日産アリア」を世界初公開|Nissan
NISSAN Ariya|日産アリア
日産、新型クロスオーバーEV「日産アリア」を世界初公開
日産は7月15日、新型クロスオーバーEV「日産アリア」のオンライン発表会を行った。新型アリアは2019年の東京モーターショーでお披露目した「アリア コンセプト」の市販バージョンで、日本での発売は2021年中頃を予定し、実質販売額は約500万円の見込み。2021年末までには欧州、北米、中国でも発売する予定という。
Text by HARA Akira
4つのパワートレーンをラインナップ
アリアのボディは全長4,595×全幅1,850×全高1,655mm。ホイールベースは2,775mmで、重量はモデルにより1,900kg〜2,200kgという。
エクステリアは、シンプルでありながら力強く、かつモダンな表現で「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」をデザインに反映。「スリーク」「シック」そして「シームレス」というキーワードを用い、「日産 アリア」の先進技術やコネクテッド技術のイメージをデザインで伝えている。
具体的には、空力性能に優れたシールドと呼ぶフロントグリル部分の中心に光る新しい日産のブランドロゴ、薄いLEDヘッドライト、白く光るVモーショングリル、低くなめらかなルーフライン、スモークがかった水平基調のリアコンビネーションランプがそれだ。
一方のインテリアは、モノとモノの間にある空間や、連続するコトとコトの間の時間を意味する日本語の「間(ま)」をキーワードとし、まるでお気に入りのラウンジにいるかのようなシンプルで快適な空間を提供すると謳う。
ダッシュボードには物理的なスイッチがなく、電源を入れるとアイコンが浮かび上がる仕組み。木目調のインストルメントパネルに並ぶ12.3インチのディスプレイはタッチセンサーではなく、運転中でも操作感が分かるように振動するハプティクススイッチを採用した。
また、幅広のセンターコンソールはドライバーのシートポジションに合わせて電動で前後に動かすことが可能で、その上には「アドバンスド アンビエント ライティング」を施した新デザインのシフトノブを配置し、センターコンソール内にはQi規格のワイヤレスチャージャーを搭載した。
EVのパワートレーンは4つ。最高出力/最大トルク、0-100km/h加速、最高速度、航続距離の順で説明すると、2WDの65KWhバッテリー搭載車が160kW/300Nm、7.5秒、160km/h、450km。2WDの90kWh搭載車が178kW/300Nm、7.6秒、160km/h、610km。前後にモーターを搭載するe-4ORCE(AWD)の65kWh搭載車が250kW/560Nm、5.4秒、200km/h、430km。e-4ORCE(AWD)の90kWh搭載車が290kW/600Nm、5.1秒、200km/h、580km。リーフに搭載して話題になったe-Pedalも搭載しており、ワンペダルでの加減速が可能になっている。
先進運転支援システムやコネクテッド技術を搭載
商品企画部チーフ・プロダクト・スペシャリストの福田 真人氏は、「『日産 アリア』のインテリジェント パワーは、日産のDNAを定義する柱の一つです。これまでEVについて多くのことが語られてきて、そのなかでも、0-100km/hの到達時間がしばしば話題になりますが、高い加速性能を誇るEVにとって、直線の加速性能がいいのは当たり前です。日産 アリアの真価は、雪が降り積もる山道や濡れた街路など、さまざまな運転条件で最大のパフォーマンスを発揮することです」とコメントしている。
充電は最大130kWの急速充電に対応し、バッテリーの温度を一定に保つ水冷式の温度調節システムを搭載することで、30分の急速充電で最大375km分を充電することが可能になった。充電インフラ整備についても調整を進め、最大150kWのCHAdeMO急速充電を2021年度内に国内の公共性の高い場所に設置するとした。
安全面では、日産の先進運転支援システム「プロパイロット2.0」や、「プロパイロット リモートパーキング」を搭載。また、先進のコネクテッド技術により、自宅で朝食をとりながら、スマートフォンでドライプブランを立て、クルマの情報を確認しながらルートをクルマに転送。そして乗り込む前にリモートでエアコンをオンにすることで、暑い日も寒い日も快適な温度でオーナーを迎えることが可能になっている。さらにAmazonが提供する音声サービス、Amazon Alexaを搭載し、音楽の再生や天気予報の確認、家族や友人との通話、スマートホームデバイスのコントロールなどを音声だけで操作ができる。
運転中は、ドライバーの目線の先には大型のフルカラーヘッドアップディスプレイが映し出され、車速やルート、プロパイロット動作状況など、運転に必要な情報を表示。ドライバーは視線を移動することなく、必要な情報を把握することができる。そして、帰宅途中にAlexaに話しかけて、自宅の照明やエアコンのスイッチを入れるなど、クルマの中から自宅の家電もコントロールすることが可能だという。
日産のアシュアニ・グプタCOOは「日産 アリアは、運転する喜びを高め、より快適で自信をもったドライビング、そして今まで以上のつながる楽しさを、お客さまにお届けします。よくできたクロスオーバーEVというだけではありません。まさに「Force of wonder」です。日産 アリアは、間もなく街を走り出します」と語っている。
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日産お客さま相談室
Tel.0120-315-232(9:00-17:00、12/31-1/2を除く)
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