世界最速のコンパクトSUV

欧州日産が開発を公表したジュークRは、その名のとおり、ジュークのスポーツモデルだ。ただ、たんなるスポーツモデルではない。GT-Rのエンジンや4WDシステム、トランスミッションなど多くのメカを移植した、ジュークの皮をかぶったGT-Rということだ。

GT-R用3.8リッターツインターボはスペックこそ公表されていないが、おそらく若干のデチューンはなされているのではないだろうか。ややモディファイされているものの、6段デュアルクラッチトランスミッションとプロペラシャフトを介し、前後輪に動力を伝えるシステムもGT-Rと同様。ブレンボ製のブレーキやRAYS製の20インチ鍛造アルミホイールにいたるまでGT-Rとおなじものになるという。

外観は、スタンダードなジュークにくらべかなりアグレッシブなものとなっている。大きくフレアした前後のフェンダー、空力性能を意識し、大型化したフロント／リアスポイラーおよびバンパーが、このクルマがただものではないことを示している。

インテリアもジュークのサイズにあわせて調整されたが、GT-Rのイメージを踏襲。ダイヤル類や7インチLCDディスプレイ、メーターなどはGT-Rとおなじものを使用する。さらに、FIAの安全基準を満たすバケットシート、ロールケージや前席用5点式シートベルトを採用している。

欧州日産によるとこのジュークRはワンオフモデルだということだが、このまま公道を走ることができるようにつくられるという。そして、ジュークのスポーツモデルにたいする市場の動向を探るためのものでもあるとしている。

なお、11月中に完成する予定のジュークRの開発状況については、オフィシャルFacebook（https://www.facebook.com/NissanJukeOfficial）が開設されているので、そちらも参照されたい。