スペックもデザインもさらにエクスクルーシブに

「911」や「ボクスター S」にも設定された「ブラックエディション」がついに2シーターのミッドシップクーペ「ケイマン S」にも登場することが決まった。ボディはもちろん、エクステリアの隅ずみにいたるまでブラックで統一され、スペックもデザインもよりエクスクルーシブに進化している。

「ケイマン S ブラックエディション」は3.4リッター水平対向6気筒エンジンを搭載。ケイマン Sよりも7kW（10ps）パワーアップし、330ps（243kW）/7,400rpmとなった。最大トルクはケイマン Sとおなじ370Nｍ/4,750rpmとなっている。

それにより0-100km/hの加速タイムを0.1秒短縮することを実現。6段マニュアルトランスミッション仕様車では5.1秒、ポルシェ・ドッペルクップルング（PDK）仕様車では5.0秒となった。さらに、オプションのスポーツクロノパッケージ装着車では、ローンチコントロールを作動させると、4.8秒にまで短縮することが可能に。最高速度はマニュアルトランスミッション仕様車では279km/h、PDK仕様車では277km/hと、いずれも2km/h速くなっている。

力づよい走りを支える足まわりは、ケイマン Sよりも1インチ大きく、ワイドになった19インチのホイールを採用。タイヤはフロントが235/35ZR19、リアには265/35ZR19が採用されている。

そのほかにもレインセンサー内蔵の自動防眩ルームミラーやドアミラー、ダイナミックコーナリングライトなど、使いやすさを追求し、より安全に走行するための装備が与えられている。

スペックだけではない。ブラックエディションの名のごとく、ボディ、エクステリアともに漆黒に染められ、レザーシートをはじめ、シフトレバーやセレクターレバーのトリム、ダッシュボードトリムなどにいたるまで黒で統一させ、高級感を演出している。グローブボックスリッドにはシリアルナンバーエディションの番号が入ったプレートがあしらわれ、世界で500人だけがもつことができるケイマン S ブラックエディションの特別性を証明している。

日本での販売価格などはまだ未定である。