BEAUTY /
THE EXPERTS
2015年1月26日
連載|藤原美智子|去年、成し遂げたこと。今年、やり遂げたいこと
「去年、成し遂げたこと。今年、やり遂げたいこと」 (1)
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします!
文・写真=藤原美智子
三日坊主を返上できるポイントは?
さて、昨年の1月のこのエッセイの内容を覚えてくれているひとはいるだろうか。それは「今年(去年)は三日坊主の性格を返上して、コツコツと継続できる自分になる!」という一年の目標について触れたもの。結果報告をすると目標は無事、クリア! なにを継続したかというとストレッチ、ランニング、語学の勉強、そしてあたらしくはじめたアシュタンガヨガである。とにかく進歩の度合いよりも“つづける”ことに重点を置いた結果、目標を達成できたというわけである。
どんなふうに実行したかというと、それぞれ週に何回やるかを決めて、それを手帳に書き出し、実行したらチェックマークをつけるという方法だ。別にどうということもないと思うひともいるかもしれないが、私にとってはこれこそが三日坊主を返上できるドンピシャな方法となったのである。
この方法にはポイントがある。まず、それぞれの回数を決めるのだが、簡単に達成できるのでは駄目。かといって現実離れした理想論ではつづけられなくなるのは目に見えているので、もちろん駄目。ちょっと頑張れば達成できるという回数にすること。言い変えると、少し頑張らないと達成できない回数にするということである。すると、どうなるかというと、達成感を得られるのだ。楽しさやよろこびを味わえるのだ。それが得られるからつづけようという気になるし、味わいたいがために頑張れるのだ。だから「偉いな~、自分!」と褒めたくなるように、少しだけ自分を追い込むぐらいの回数に設定するのが重要なポイントというわけなのである。
もちろん適切な回数はひとそれぞれだろうが、私の場合はこんな感じ。ストレッチや語学は週4回で、ランニングは2回。ヨガ教室に通うのは週1回で、自宅での練習は4回。本当はもっと細分化しているのだが、わかりにくくなるのでこれくらいで省略。そして語学とヨガは回数だけでなく、いつまでに、どこまでできるようにするのかも年初めに目標を立てた。たとえばヨガだったら、1月から3月までにこのポーズができるように練習する。6月までにはプラス、このポーズもというように具体的に進み具合を決めて、手帳に書き出した。語学も同様にして回数と進度を決めたのだが、この具体的な目標を掲げたこともつづけられた大きな要因となった。一週間に何回といった目先の目標と、1ヵ月あるいは数ヵ月先にはここまでというように具体的な目標を定めたことで長期間、ヤル気と集中力が保てたというわけである。
私はいままで、こんなふうに綿密に長期的に物事を計画的に立てたことはない。だから私の思考回路にあたらしい風が吹いているようでとても楽しい。なにしろ、私の性格を表すキーワードは“直感・突発・無計画”と言っても過言ではない。そのおかげで物事に対して凄い集中力で取り組めるのだが、その勢いは数ヵ月後まで。徐々に気が緩み出し、そのうち「まっ、いいか~」と止めるということの繰り返しをしてきたのだ。語学の勉強が、その最たる例だろうか。何年も、いや何十年も「今年こそは!」と勇んで年はじめから勉強をはじめるのだが、その意気込みは春ぐらいで薄れてきてなし崩しとなるのが常だったのである。