Secrets behind the Success｜連載第7回 「シーバスリーガル」マスターブレンダー コリン・スコットさん ギャラリー
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Secrets behind the Success｜連載第7回 「シーバスリーガル」マスターブレンダー コリン・スコットさん ギャラリー

「シーバスリーガル」マスターブレンダー コリン・スコットさん
「『スコッチ・ウイスキー』という名前は、スコットランドで作られたウイスキーのみに与えられる、いわば称号のようなもの。しかも世界中の何百万人という人に愛されている。スコッチ・ウイスキーは、スコットランド人にとって誇りであり、とても特別な存在なんです」
「モルト（大麦麦芽）だけで作られたモルトウイスキー、トウモロコシや小麦などの穀物と麦芽を原料とするグレーンウイスキー、そしてその二つを組み合わせたブレンデッドウイスキー。ウイスキーは大きく分けてこの三つに分類されますが、そのどれもが違う個性を持っています」　Glenfiddich distillery, Dufftown, Grampian, Scotland. © VisitBritain / Britain on View
「シーバスリーガルも属するブレンデッドウイスキーの一番の特徴は、その豊かな風味。口にした瞬間、複雑なアロマが口のなかいっぱいに広がります」
2013年に発売された「シーバスリーガル ミズナラ スペシャル・エディション」。これは12年以上熟成した、最高品質のシングルモルトウイスキーとグレーンウイスキーを厳選し、日本人のためにつくった特別なブレンドだ
「ウイスキー作りの魅力。それは大麦とイースト菌、水という、たった三つの天然素材から、バニラやハーブ、フルーツ、ナッツといった、何通りものアロマを生み出せること」
「物心ついたころからウイスキーはずっとわたしの身近にありました。あれから何十年経ったいまも、わたしの心を惹きつけて止まないのは、一括りにスコッチ・ウイスキーといっても、そのどれもがまったく違う個性を持っているということです」
「この仕事は、非常に高度な専門知識を求められます。まず何種類もある香りを嗅ぎ分け、それがなにかというのをきちんと認識できるスキルは必須です」
「それともうひとつ必要なのが、時間とともに原酒がどんな風に熟成するのかを観察しながら、それらを組み合わせたときに、どんなウイスキーができあがるかを判断できる、鼻（嗅覚）と口（味覚）」　Whisky tasting, The Scotch Whisky Society, Leith, Lothian, Scotland. © VisitBritain / Britain on View
「なかでも一番重要なのは嗅覚。原酒の香りを嗅ぎ分けるまでに、10年ぐらいかかるんですが、時間による変化やブレンドしたときの風味を正しく判定するためには、さらに訓練が必要なんです」（写真は「ノージンググラス」を手にテイスティング中のスコットさん）
「ブレンダーにとって欠かせない道具は、鼻にくわえて『ノージンググラス』という、テイスティング用の特別なグラス。それからブレンディング用の部屋。そこには電話もパソコンも一切ありません。ノージンググラスと座り心地のいい椅子だけ。ウイスキーの味と香りに集中できる大切な空間です」
「エディンバラに一軒「ドーム」というお気に入りのバーがあります。古い銀行を建て替えて作られたクラシックな外観なんですが、なかはものすごくモダンな装い」
「伝統的なところと現代的なところが、とてもいいバランスで調和していて、素晴らしい店だと思いますね」
「スコットランドはもともと、バーよりもパブを好む人が多かったんです。ビールを飲むためのね。だけど最近はカクテルが主流のカクテルバーも増えてきています。パブからカクテルバーへ、少しずつ人が移行してきているんです」
「この『ドーム』も、まさにその流れを汲むバーなんですが、建物は非常にクラシック。そのミックス感がいいんですよね」
「タバコは吸いません。平日は辛いものやニンニクといった刺激の強いもの、嗅覚に影響をおよぼすような食べ物は口にしません。外部の影響をできる限り排除することで、嗅覚を常にフレッシュな状態に保つようにしているんです」
休日はよくサケ釣りに出かけているというスコットさん　Fishing in the resevoir, Watch Water, Borders, Scotland. © VisitBritain / Britain on View
「川に行って、シャケが来るまで待つ。この一連のプロセスが好きなんです」　A small boat moored on Loch Fyne at Tarbert in Strathclyde. © VisitBritain / Britain on View
「ときには大きなシャケが釣れることもありますよ。10キロ級のね。普段は5キロ級がほとんどですけど」　Fisherman With Tay Salmon Kenmore Tayside, Kenmore, Tayside, Scotland. © VisitBritain / Britain on View
「大事な行事があるときには、スコットランドの民族衣装を着て出かけますね。故郷を大事に思えばこその習慣です」
スコットランドの民族衣装　Man with bagpipes, Eilean Donan Castle, Highlands, Scotland, UK. © VisitBritain / Britain on View
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