ピッティ・ウォモの伊達男29人! ネクタイありか、ネクタイなしか?|アンタイド編
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このマフラーの留め方!
ナイロンコート、ボリオリのジャケット、アルテアのセーター、そしてウールパンツ。アイテムひとつひとつは目立つものではないが、趣味のいい、クオリティの高い服を着用していることがにじみ出ている。そしてこのマフラーの留め方! 一度ひねって留めているだけだが、醸し出される洒脱な雰囲気に脱帽である。
" title="42_665_14_A" data-src="/galleries/images/000/115/365/medium/c4679801-131a-40dc-9cc6-d9b2f573ccc9.jpg">角が擦れ、味わいを増したブリーフケース。上質でスマートな服との対比も面白いが、こうした経年変化こそレザーバッグ本来の魅力。古くなっても手入れの行き届いた革小物は美しいものなのだ。
" title="43_665_14_B" data-src="/galleries/images/000/115/366/medium/c5575a34-6583-42e0-aab5-65c6ae90c59c.jpg">上品な着こなしにマッチするスエードのローファー。この靴の最大のポイントは、ラウンドトウであること。主張しすぎない、エレガントな足元を演出してくれるのである。ロングノーズやポインテッドトウにもそれぞれの魅力があるが、「普通であること」の良さを再認識させてくれるローファーといえる。
" title="44_665_14_C" data-src="/galleries/images/000/115/367/medium/236889f3-2585-4ba2-9a36-c180c28e0f88.jpg">広告代理店
上質なストリート着こなし
襟を立てたチロリアンジャケット、カットオフしたニット、スタッズ付きの靴など、ストリートテイストを漂わせる着こなしだが、品の良さを感じさせる。比較的暗いトーンのアイテムをセレクトしているからであろう。スタイルの良さもあるが、ラフにロールアップしたボトムスが軽快な雰囲気を醸し出している。
" title="58_665_19_A" data-src="/galleries/images/000/115/368/medium/59521773-90a9-47cb-b4d4-9d8cfc27e024.jpg">このカジュアルなジャケットにあえてポケットチーフを使っているところが面白い。そしてこのラフな質感のチーフを、最もフォーマルとされるスリーピークトで挿している点が実にアイロニカル。かなりの上級者とみた。
" title="59_665_19_B" data-src="/galleries/images/000/115/369/medium/c5bbff37-80ea-43e2-bcfa-91cf40bc6c0e.jpg">ウィングチップに代表されるブローグ(穴飾り)シューズは全世界的なトレンドで、カジュアル靴にもさまざまなバリエーションが存在する。トウ部分の独特な形のブローグを特にパーフォレーションと呼ぶが、その部分がスタッズで形成されているというヒネリの利いたものをセレクト。クセのある着こなしにマッチしている。
" title="60_665_19_C" data-src="/galleries/images/000/115/370/medium/7b6b5c44-992c-4210-a2ca-97c0c364d833.jpg">「ラルディーニ」セールスディレクター
色気ムンムンのコート&ストール
日本でもきわめて人気が高く、そのバリエーション豊かなジャケットのラインナップで熱心なファンを獲得しているブランド、ラルディーニ。そのスタッフの着こなしは色気たっぷり。上質なダブルブレステッドのキャメルのコートに、ピエール ルイ マシアのものと思われる大判のストールが実によくマッチしている。プレスラインの利いたコットンパンツによって、全体的にすっきりとしたラインを感じさせる着こなしに仕上げている。
" title="61_665_20_A" data-src="/galleries/images/000/115/371/medium/5e430630-42d0-4cb3-a662-a5a2a1cbe87e.jpg">上質なキャメルのコート、ツイードのジャケット、デニムのウエスタンシャツ。そしてこの着こなしの主役と言える、大判&派手柄のストール……まさにオトナの余裕たっぷりの胸元である。この域に達するには結構な修行が必要かもしれない。
" title="62_665_20_B" data-src="/galleries/images/000/115/372/medium/675ea121-c930-41c8-928a-812bd6f5f3e2.jpg">やはり流行のブローグシューズが足元を飾っている。コバの張り出していない、エレガントなフォルムが魅力のウィングチップ。上品、としか言いようがない。
" title="63_665_20_C" data-src="/galleries/images/000/115/373/medium/859bb7fc-5bc2-453d-848c-fe4cea3baabe.jpg">「MICHALSKY」プロダクトマネージャー
これが「スタイル」というものだ
中綿入りブルゾン、シャツ、コットンパンツ、いずれもシンプルなデザインながら、ただひと言「味」としか表現しようのないコーディネートを完成させている。おそらくニットキャップやハイカットスニーカーの持つストリート感が、この“オヤジ”のキャラクターとのミスマッチを生んでいるのだろう。参考にできそうで真似するのが難しい、本当の意味での個性的な着こなしである。
" title="64_665_21_A" data-src="/galleries/images/000/115/374/medium/67ca9f88-ca82-49e3-8a01-d3bc87f33635.jpg">ネイビーのニットキャップとネックウォーマーがこの着こなしのポイントのひとつであろう。「オヤジなのにカワイイ」、このさじ加減が絶妙である。
" title="65_665_21_B" data-src="/galleries/images/000/115/375/medium/36a959a0-0eba-433f-a47c-7dc0356e2511.jpg">使い勝手のよさそうなサイズのバッグだが、ディテールとデザインが独特。自社の「MICHALSKY」のバッグだとか。この人物のキュートなキャラクターに実によく合っている。
" title="66_665_21_C" data-src="/galleries/images/000/115/376/medium/ad153e52-b10d-4c10-84ee-a9ac93c9b67a.jpg">モノグラム柄が今かえって新鮮な、MCMのハイカットスニーカーを着用。下品にならず、適度に主張するギリギリのラインを狙ったセレクトと言えよう。
" title="67_665_21_D" data-src="/galleries/images/000/115/377/medium/11574418-4b46-4dbf-b195-50dd9412a7c5.jpg">輸入代理店勤務
リブ編みマフラー使いの好例
アルマーニのコーデュロイのコート、ジーンズ、ブーツというシンプルな構成ながら、胸元のリブ編みのマフラーが存在感を発揮している。いつもの着こなしにアクセントを与える、ボリュームのある長めのマフラー。ワードローブに備えておきたい基本的な巻きモノである。
" title="68_665_22_A" data-src="/galleries/images/000/115/378/medium/00c3f68d-fdb6-46c3-892f-69ca93483834.jpg">特に秋冬は温かみのある素材のハットがほしくなる。このハットはニット製で、オーダーメイドだとか。黒、グレー、ネイビーなど、オーソドックスな色味のものをお薦めしたい。
" title="69_665_22_B" data-src="/galleries/images/000/115/379/medium/bfed0286-ffe1-4918-b117-0874722c1b89.jpg">デニムをブーツインするとバランスが良くなる場合が。特にトップスにボリュームが出てくる冬場は、下半身のラインをすっきりと見せ、メリハリある着こなしを生む効果がある。
" title="70_665_22_C" data-src="/galleries/images/000/115/380/medium/1118c842-522d-43da-81b7-05b681d43a98.jpg">「ラルディーニ」スタッフ
アイテム選びに一家言あり
迷彩柄のミリタリージャケットは自分好みにリメイクしたもの。襟元のファーが適度なボリューム感をもたらしている。総柄のストール、味のあるコットンパンツ、ボタンドアップブーツなど、シンプルに見えてアイテム選びにはこだわりが。熟練のコーディネートである。
" title="71_665_23_A" data-src="/galleries/images/000/115/381/medium/38a32f3d-de1e-4407-86ff-6d2626dc7ce8.jpg">この迷彩柄ジャケットにあえて総柄のストールを合わせるところがベテランの味であろう。パターン・オン・パターンは、組み合わせる柄の大きさにメリハリをつけるとうまくいく。この場合はジャケットが大で、ストールが小。
" title="72_665_23_B" data-src="/galleries/images/000/115/382/medium/e4e96dc5-8b6b-47a8-b750-c5302ad8dbc7.jpg">収納の多いブリーフケースは実用性が高く、持っている人も実に多い。そもそもピッティは合同展示会、ビジネスの場にふさわしいバッグであることは間違いなかろう。機能的でありながら、優れたデザインのものをセレクトするのがセンスの見せどころだ。
" title="73_665_23_C" data-src="/galleries/images/000/115/383/medium/751ecb1b-f48b-4658-95f9-f3314ef76d13.jpg">迷彩柄ミリタリージャケットの着こなしに、クラシック中のクラシックであるボタンドアップブーツというミスマッチが面白い。またレザーシューズ全体のトレンドが、ラウンドトウにシフトしている点も見逃せない。
" title="74_665_23_D" data-src="/galleries/images/000/115/384/medium/3d7885ed-cabf-4de0-9012-85b75925dd05.jpg">「ハケット」ディストリビューター
カントリースタイルのお手本
チェックのツイードジャケット、タートルネックセーター、モールスキンのパンツと、カントリースタイルの王道を行く着こなしがこれ。アイテムはすべてハケット。英国伝統のスタイルを継承しつつも、モダンなテイストを醸し出している。
" title="75_665_24_A" data-src="/galleries/images/000/115/385/medium/4ee8afa3-768d-4f18-b092-a55a4af7c537.jpg">いわゆるオーバーナイター、1~2泊用のボストンバッグをカジュアルに使用した好例。その場合は、荷物を入れすぎないのがスタイリッシュに見えるコツだ。
" title="76_665_24_B" data-src="/galleries/images/000/115/386/medium/3e019708-e8cc-482f-b37f-4111e823e42e.jpg">ドレス、カジュアルを問わずブローグシューズの人気が高まっているが、やはりカントリースタイルの足元として着用するのがしっくりくる。クレープソールを採用したモデルで、実に履きやすそうだ。
" title="77_665_24_C" data-src="/galleries/images/000/115/387/medium/42ca3ae9-818e-4337-b16e-2222ea459bc9.jpg">「L’F」デザイナー
アイテム選びの勝利
イタリアのカジュアルブランド、「L’F」のデザイナーは29歳。ガウンのようなウエストベルトを備えたジャケット、キルティングのインナー、ロールアップしたチノパンツなど、アイテム自体がなかなかに個性的。さすがデザイナーというべき、類型的ではない独特のコーディネートである。
" title="78_665_25_A" data-src="/galleries/images/000/115/388/medium/dd94ff16-11f0-49e7-bf01-9e4aeabd6e1e.jpg">ピッティに集まる男たちは、小物使いの達人が多い。この若きデザイナーも然り。フェルトのハット、ウェリントン型の眼鏡と実に味のあるセレクト。そして冗談ではなくポイントになるのが、たっぷりとたくわえられたヒゲ、なのである。
" title="79_665_25_B" data-src="/galleries/images/000/115/389/medium/e9166ab8-c759-462b-866d-8514d850704c.jpg">今回のピッティの足元は、ウィングチップに代表されるブローグシューズが主役だった、と明言して間違いなかろう。こちらはウィングチップの編み上げブーツで、比較的珍しい黒×茶のコンビ。意外に上品な色合わせではないだろうか。 " title="80_665_25_C" data-src="/galleries/images/000/115/390/medium/dcaf8794-6d98-4f27-8961-57136d5d3d63.jpg">
「(+)PEOPLE」プロダクトディレクター
ネイビー使いの達人登場
ネイビーブレザー、ネイビーのセーター、ネイビーのパンツ。これ、カンタンそうに見えて極めて難しいコーディネートなのである。トーンや質感を微妙に変えている点がコツ……と説明してしまえばひと言だが、やはり上級者向けのテクニック。ニットキャップとポケットチーフの色味をカーキにして、上品なアクセントを利かせている点にも注目。
" title="81_665_26_A" data-src="/galleries/images/000/115/391/medium/e9353286-ec3c-40c8-92cf-762f02b8409d.jpg">大人の男にこそ似合うバッグが、このドキュメントケース。デジタルデバイスや携帯電話など、ちょっとした身の回りのものを持ち運ぶ時に重宝するはず。着こなし的にも、軽快な印象を生んでくれる小物といえる。
" title="82_665_26_B" data-src="/galleries/images/000/115/392/medium/33e19811-9bdd-4529-be34-2127a174e915.jpg">黒のウィングチップだが、シューレースとコバが明るい茶なので、カジュアルな雰囲気を醸し出している。適度なボリューム感が秀逸。
" title="83_665_26_C" data-src="/galleries/images/000/115/393/medium/cccc3d95-1f2e-494a-9c88-e8642346984b.jpg">デザイナー
冒険的レイヤード
トレンチコートのすぐ下にスエードブルゾンという、ありそうでない冒険心ある重ね着。またインナーのネイビーのニットとブルーのシャツは実にオーソドックスながら、ヤコブ コーエンのグリーンのパンツとの組み合わせに個性を感じる。コンサバティブのようでいて独特な色彩感覚を持っている人物のようだ。
" title="84_665_27_A" data-src="/galleries/images/000/115/394/medium/1ab9512e-e857-4b9d-8222-232324a28ab1.jpg">ピッティにやってくる男たちにとって、やはり便利なのが大きめのトートバッグである。展示会という性質上どうしても荷物が多くなるからだ。フルレザーは少々重いが、その上質さは代えがたいものがある。
" title="85_665_27_B" data-src="/galleries/images/000/115/395/medium/e7a34057-24ae-4706-aede-45acc6b92f08.jpg">ネイビーのインナー、グリーンのパンツというくっきりしたカラーリングにマッチする、赤みの強い茶のブーツ。トウの味出し具合がなかなかよろしい。
" title="86_665_27_C" data-src="/galleries/images/000/115/396/medium/471b89b6-2abc-40a3-a30c-4396c52af08b.jpg">「タテオシアン」デザイナー
まさかのタテオシアン氏登場
そのモダンなカフリンクスが日本でも人気の高い、タテオシアン。デザイナーご本人をキャッチしてしまった。ニール バレットのムートンコートを、上品かつ大人の雰囲気で着こなしてしまうこのセンスの良さ──括目してご覧いただきたい。ピッティでは比較的珍しい、モノトーンのスタイリングもぜひ参考に!
" title="87_665_28_A" data-src="/galleries/images/000/115/397/medium/a7eea15e-d44a-4307-8614-e5614d3e4469.jpg">よく見てもらうとわかるのだが、トウに鳥の羽の模様がカービング(彫り込み)されたプレーントウなのである。すべてモノトーンでまとめたコーディネートながら、細部でモードな雰囲気を演出する。これぞ大人の“余裕”というやつだろう。
" title="88_665_28_B" data-src="/galleries/images/000/115/398/medium/0c74f5d6-9bc4-4590-a280-f4ff1bf36db0.jpg">「ガブリエレ・パシーニ」デザイナー
この圧倒的な存在感は何だ?
今回のスナップ、トリを務めるのはご存知モデナの怪人、ガブリエレ・パシーニ氏。日本でも人気の自身のブランドを、全身で着こなしての登場である。もはやインスタレーションと言いたくなるアーティスティックに巻かれたストール、ボタンドアップブーツへのパンツのぶっこみ、ド派手なゼブラのトートバッグ……どこを見ても規格外だが、全体のトーンはなぜかエレガント。服のクオリティの高さと落ち着いた色遣いがその秘訣であろうが、まさに達人のコーディネートであり、安易に真似ればケガをする着こなしである。
" title="89_665_29_A" data-src="/galleries/images/000/115/399/medium/e4695147-f9e0-477b-bf93-caecc882b606.jpg">タテガミがはみ出したような意匠がインパクト抜群の、シセイのゼブラ柄トートバッグ。ウィメンズ的なテイストを持っているが、パシーニ氏が示唆してくれるのは「大人っぽいセットアップと合わせてもOKなのか」、というテクニック。セットアップと派手めのトート。試してみる価値がありそうだ。
" title="90_665_29_B" data-src="/galleries/images/000/115/400/medium/a9be936b-867d-45f1-941c-017e0a84e306.jpg">グレーのクロコダイルの、キャップトウの、ボタンドアップブーツ。素材もデザインも型も、すべてにおいてインパクトのある要素を重ねたこの靴を履いてなぜ悪趣味にならないのか。その問いに明確に答えるのは難しい。ひとついえるのは、パシーニ氏でも数々の失敗を重ねてきたに違いないということ。こうしたインパクトのあるアイテムは習うより慣れろ、トライしてみるほかはない。
" title="91_665_29_C" data-src="/galleries/images/000/115/401/medium/e70d70a5-4fb5-480d-b239-f9edc2192061.jpg">